バラバラ事件
Macintosh本体の蓋を開けて内部を触ることで、Appleの保証を失うことになります。
各自、ページの内容及び、注意をよく理解した上で、自己責任で実行して下さい。
さらに、このプロセスの対象は上級者です。
用語の意味が解らなかったり、手順で不明なことがある場合は、
無理をせず実行を諦めて下さい(そのため、必要以上に詳細な説明は避けています)。
理解と技術力のある人のみ、自己責任で取り組むようお願いします。
愛あればこそ、全てを1からやり直そう。
上級者向けプロセス「バラバラ事件」の巻 †
- 何のため?
LED交換や基板載せ換えのためには、6100を完全に分解しければなりません。
というわけで、後学のためにも一度分解しておくとよいでしょう。
ですが、今まで電気製品を分解・修理しようとして壊してしまった経験のある方は決して手を出さないようにしましょう。組み立て終っても部品がたくさん残っているのは哀しいです。
※ 注意
分解に際して、内部にたまった埃を掃除しようという方もいると思いますが、掃除機は使わないようにしましょう。強力な静電気を発して、本体を破壊する可能性があります。
<分解の手順> †
- まずは6100の蓋を開けてみましょう。写真はAVマシンなのでAVカードがついています(左奥)。
- PDSに刺さっているカードがある場合は、まずそれをはずします。
次に、ドライブ類を取り外します。
ハードディスクに関しては、 「ハードディスク交換」を御覧下さい。
- フロッピードライブについては、少々やっかいです。
赤い矢印の金属部分を上へと持ち上げながら、 後方の黄色い矢印のプラスチック部分を左右に広げつつ、前へと引き出します。
引き出す途中で後ろの信号ケーブルをはずします。電源ケーブルも兼ねているので、 はずすのはこのコネクタだけです。
また、ドライブを引き出さないと電磁波遮断用の金属板は外れないので、 無理に引っ張って壊さないようにしましょう。
- CD-ROMドライブはまず金属板をはずし、
その後に矢印のプラスチック部分を上に持ち上げながら、
水平に前へ引き出します。
後ろの電源、SCSI、オーディオ信号のケーブルのコネクタをちゃんとはずしておきましょう。
オーディオ信号のコネクタはかなりきついことが多いです。注意してはずします。
- ドライブ類3つ(HD、CD-ROM、FD)が外れたら、今度は電源ボックスをはずします。
矢印の部分のネジをはずしたら、本体前方(写真では右)へ2cmほどずらした後、 上へと持ち上げてはずします。基板の電源コネクタは先にはずしておきましょう。
- 次に一番の難敵、プラスチックのドライブマウンターを取り外します。
まず、矢印のコネクタをはずしておきます。
左から電源LED、スピーカー、FDD用のケーブルコネクタです。
- まず、ハードディスクの入っていた本体の左手前の矢印の部分を上に持ち上げてはずしつつ . . .
- フロッピーの入っていた右手前の矢印の部分も上に押してはずしつつ . . .
- さらに基板に近い側のマウンターのツメ(赤い矢印)を上に持ち上げつつ、
ケースの底面に引っかかっているツメ(青い矢印)をはずして、
マウンターを本体後方(=基板の方向へ)へ移動させつつ、上に取り外します。
この時ほど腕が4本欲しい瞬間がありません。
誰か友人を手伝わせるとよいでしょう。
一人でやるより遥かに楽です(経験済み)。
ちなみに、青い矢印の示すツメ(マウンターの下側にある)が最も破損しやすいようです。
ま、壊しても実害はありません。
- ようやく取り外したマウンターを裏返したところ。
左から、スピーカーとFDケーブル、電源LEDが取り付けられているのが見えます。
ここまでくればあと一歩です。
- ついに基板のみになりました。ついでにこれもはずしてしまいましょう。
と、ちょっとその前に . . .
- これがIBM製PowerPC601の御尊顔です。ヒートシンクをはずすと見えます。
写真は66MHz版です。白く汚れたようになっているのは、シリコングリスの跡です。
601はけっこうヤワなので、 ヒートシンクを取り付けるときは上から押しつけすぎないようにしましょう。
- 6100のロジックボードには、矢印の2箇所にネジがあります。
上の矢印の方は、プラスチックのパイプの中の底にネジがあります。
これらを取れば基板がケースから分離できます。
- 完全にケースだけになりました。中古マシンなので、底面が少し汚れていました。
分解は以上で完了です。パーツを交換するなり、埃を取るなりして下さい。
さて、完全に組み立て直すことができるでしょうか。