iBookG3デュアルディスプレイ化
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iBook(G3,G4)は、PowerBookシリーズと差別化するため、外部ディスプレイがミラーリングでしか使えません。 本体の液晶と外部ディスプレイとに別の内容を表示する、拡張デスクトップモード(デュアルディスプレイ)はiBookシリーズでは使えないようになっています。
ところが…
iBookの内部メモリを書き換えると †
- ある方々のすばらしい情報により、iBookにもデュアルディスプレイの機能があり、Appleが意図的にそれを止めていることが判明しました。
- おそらく、PowerBookとの価格差を正当化するため、iBookはミラーリングのみ可能なように設定されたものと思われます。
- その失われた機能を復活させるには、Open Firmwareを起動します。これはPCにおけるBIOSのような働きを持ち、マシンのごくごく基本の設定をいじるときだけ起動します。
- club6100.netでは、iBook G3 600MHz(Dual USB)のマシンで、この検証をしてみました。
- Open Firmwareでの起動は、電源スイッチを押すとき、次のキーを押しながら行ないます。
- コマンドキー
- オプションキー
- 「O」キー
- 「F」キー
- 通常の起動音がした後、見慣れない白い画面に小さい字が出てきたら、Open Firmwareでの起動成功です(下の写真では、右のiBook)。

Open Firmwareでコマンドを入力 †
- 続いて、コマンドをキーボードから入力します。
- 実行するコマンドについては、こちらを参考にしました。


コマンド終了後、再起動 †
- Open Firmware経由でのコマンド設定が終わったら、最後に再起動されます。
- ドキドキの瞬間です。
無事にOS Xが起動しました †
- 無事にOSが起動して、一安心です。
ミラーリングを解除 †
- 「システム環境設定」の「ディスプレイ」で「ミラーリングを解除」を選びます(以前は選べない項目でした)。
- 2つのディスプレイに独立した内容が表示され、PowerBookしかできないはずの機能が実現できました! いやー、すばらしい!

2つのディスプレイにまたがって表示 †
- 黒いウィンドウ(Carbon Emacs)が2つのディスプレイをまたいで表示されているのが確認できます。 ディスプレイの配置は、「システム環境設定」の「ディスプレイ」で「調整」を選ぶといじれます。

もしも失敗したら †
- 電源キーを押すときに次のキーを押していると、内部情報がクリアされるので、復活するかもしれません(絶対とは限りませんが…)。
- コマンドキー
- オプションキー
- 「P」キー
- 「R」キー