L2キャッシュ増設
Macintosh本体の蓋を開けて内部を触ることで、Appleの保証を失うことになります。
各自、ページの内容及び、注意をよく理解した上で、自己責任で実行して下さい。
メモリ増設の後は、L2キャッシュで速度向上を計りましょう。
初心者向けプロセス「さらにはL2キャッシュを増設するべし」の巻 †
- 何のため?
処理速度の向上のためです。
一般的にはクロックアップより安全で効果が大きいと思われます。なお、6100/66には最初から純正の256KBのL2キャッシュが搭載されています。
601に内蔵の32KBの1次キャッシュに対して、あとからスロットで増設できる2番目のキャッシュということで、2次キャッシュ(Level 2 Cache)と呼ばれます。ちなみに、DECのAlphaなどの超高速マシンは大容量のL3キャッシュまで搭載しています。
- 使えるL2キャッシュの種類
SIMMキャッシュと呼ばれるNuBUS PowerMac専用のキャッシュです。
アップル純正品は256KB、サードパーティ製では256KB、512KB、1MBの容量のものがあります。大きければ大きいほど高速にはなりますが、高速化の度合は容量には比例しません。具体的なベンチマークの数字は6100 FAQを参照下さい。
- 増設時の注意
静電気でチップを破壊しないこと、差し込む向きを間違えないこと、奥まで深く差し込むことに注意して下さい。
- 増設の手順
以下を御覧下さい。
- 増設後のチェック
まずはちゃんと起動するか確かめて下さい。
起動音が鳴らなかったり、Sad Macが出たりする場合はハードディスクをアクセスしていないことを確かめて電源をすぐに切り、キャッシュが置くまで差し込まれているかをもう一度よくチェックして下さい。無事起動した場合は、Newer Techのソフトウェア "Cache22"などでちゃんと認識されているか、容量は確かかなどを確かめるといいでしょう。
<L2キャッシュ増設の手順> †
- L2キャッシュです。矢印のように切り込みが入っており、差し込む向きを間違えないようになっています。私の6100/60AVは中古で購入したのですが、写真ようなADTECのL2キャッシュが装着されていました。
- まず、AVカードやハードディスクの電源、SCSIフラットケーブルは外しておかないと作業ができません。
L2キャッシュのスロットはMPUであるPowerPC601の隣です(矢印の部分)。
その左側はROM SIMMです。
既に入っているL2キャッシュを取り外して新しく大容量のL2キャッシュに交換する場合などは、間違ってROMを抜いてしまわないように注意しましょう。起動できなくなります。
また、L2キャッシュの抜き差しにはかなりの力を要する場合が多いです。
焦らずじっくり作業しましょう。思わず破壊してはいけません。